わしは約30年前に、「GASTUNK」が「GASTANK」になる前のライブを見たのである。
ちょうどスラッシュとパンクの融合が始まりかけた頃のことである。
わしはスラッシャーであり、パンクのライブに行くのは初めてだったのである。
初めてのパンクのライブ。。。しかも「ガスタンク」のライブ。。。衝撃的であったのである。恐怖を感じたのである。。。観に来ている観客に。。。
話には聞いていたが、ホンマもんのモヒカン、カラスマスクに真っ黒のコート、スキンヘッド。。。そのようないでたちでそこら中を闊歩しているのである。。。恐怖である。
わしがそれまで観てきた「カスバ」や「ジュラシック ジェイド」、「ドゥーム」といったスラッシュメタルの観客は、Tシャツにジーンズが基本であり、つけてもガンベルトやスタッズくらいしか観たことがなかったのである。
とにかくビビりながらもライブハウスに入り、他の観客と目を合わさないようにしながら、ライブスタートを待っていたのである。一緒に行った連れはというと、「こんなん滅多に観られへんで!」と言いながら、やたらめったら写真を撮っていて、いついちゃもんつけられるかと、わしはハラハラ・ドキドキだったのである。
そして、ライブスタート!「ガスタンク」の曲はレコード(CDはまだ世に出ていなかったのである)で聴いていたので、とにかく乗りまくった。周りの客にぶつからないように気をつけながら。。。
すると、連れが「肩車するから、上から写真撮ってくれ」というのである。わしは連れの肩に乗りシャッターを切ろうとした時、連れもノリノリだったのでジャンプし始めたのである。
なんということであろうか。せっかくベースのbaby氏がこちらに気づいてポーズを決めてくれてたのに、現像された写真はというと、超芸術写真だったのである。
とにかくライブは最高に気持ちよく、大変満足できるものだったのである。
こうして思い出していると、わしの好きな「ガスタンク」の “ジェロニモ” の歌詞が頭に流れてくるのである。
。。。“サソリ 砂漠 サボテン 頭そびえ立つモヒカン” 。。。
今回はこの辺で、
それでは、また。。。